なぐさめ上手な人、なぐさめ下手な人、
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選択式 |
「アキ。気分が優れないのなら今日は断って休んだ方がいいんじゃないか?」 「大丈夫。この予定があるから早馬で帰って来たんだし……」 「しかし、せっかくヨロハ近辺まで行ったというのに雨で全く採取にならず、なぜか私とも体が離れてしまって、その間にせっかく採れたわずかな鉱石も盗みにあい……おまけに馬の賃銭もいつもの倍とられた、と」 「……思い出させないで。賃銭が上がるのは状況も状況だったし、商売だもの。仕方ないのよ。でもまさか石を持ってく人なんていると思ってなかったな……はあ」 「賃銭なら私が交渉すると言ったじゃないか」 「それが嫌だったのよ。カヤナ、すぐ剣抜くでしょ」 「抜かないとは言わない。必要な時は使う」 「だから、馴染みのおじさんに対しては普通必要ないのよ……」 もう、とため息をついて辺りを見回す。待ち合わせをしていたのは ・シン ・ウキツ ・ミトシ |
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postscript ― |
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